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  『浄土宗全書』底本の調査TOP
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『大正新脩大蔵経』(以下、『大正蔵』)にはテキストの底本が明記され、対校作業がなされている。書誌学の進んだ今、その『大正蔵』も多くの問題点が指摘されているが、大正十一年より刊行されたことを考えると、当時としては画期的であり、現在においてもその価値は高いものであると言わざるを得ない。

 一方、『浄土宗全書』(以下、『浄全』)は最初の刊行が第七巻の(『大正蔵』刊行を十五年さかのぼる)明治四十年十二月であり、時代的なことを考えると底本の明記、並びに対校など、書誌学的な面では『大正蔵』には劣る面があることも否定できない。

ただし、意外と知られていないが『浄全』の初版には「附言」として底本と所蔵者が記される。それら記述によると『大正蔵』その他活字版と『浄全』と異なる版本を底本にしている場合があると知ることができる。

テキストによっては版が違うことによって多数の文字の出入りがあることはよく知られるが、(書誌学をしっかりやる方は如かず)身近にある『大正蔵』や『浄全』を用いて読む方が多い現状を考えると、『浄全』の底本に関する情報が非常に重要になってくると思われる。

そのような意味から、『浄全』の底本の調査を目的とし、ここでは主として初版「附言」を資料とし調査をおこない、諸賢の益となることを願いたい。



  〈凡例〉

□「書名」「稿本種類」「稿本所蔵家」については「資料」に記した資料をもとに整理してあります。

□「備考」では上記の資料以外の情報について記してあります。また、その情報の典拠となったものについてカッコにて記してあります。
典拠を記してないものについては私見に基づいて記したものです。


  【略号

○「附言」…初版『浄土宗全書』所収の「附言」

○『解題』…『浄土宗全書』第二十一巻「解題」

○『典籍研究』…『浄土宗典籍研究』(山喜房)。新版『浄土宗全書』所収の「解説」の合冊本。

○『佛解』…『佛書解説大辞典』(大東出版社)






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